2013年03月31日

水苗代が干上がった・・・

 昨日、街に降りたころに携帯電話が鳴った。

 午前中に玄米を届ける約束をしていた熊本市内のお客様からの連絡である。

 春の陽気に浮かれ、そのことをすっかり忘れていた。ただ、謝るしかなかった。

 別の約束を済ませて、山に帰ったのが17時前。お米の出荷検査と送付状を再編して、18時過ぎには届けて事なきを得た。その後、買い物を済ませて、再び山に帰ったら20時を回っていた。

 その間、苗代の事が気になっていたが、日曜の朝の最低気温が8度とかなり高めに予想されていたこともあり、疲れて寝てしまった。

 と、今朝、苗代に行って、ビックリした。

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 苗代の水が無くなっていた。

 木曜日の夕方に観察して以来なので、約36時間の時間が流れているが、干上がってしまうとは予想していなかった。その間の減水深は3cmである。

 確か、木曜日の夕方は水を追加したが、この減水の理由は何か考えた。

 晴天のため蒸発量も多かったと思うが、それにしても、蒸発量が多すぎる!

 と、苗の成長ぶりをみて、稲が生長している時の蒸散活動による水の減り具合が大きいことを思い出した。

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 生長の遅い苗も第3葉目を展開している。これは、どの苗も自力で養分をかき集め、生長を始めていることになる。

 晴天による蒸発も大きいが、稲の蒸散活動による水分の消費も合わさって、苗代が干上がったのだと考えることにしたが、理由がどうあれ、「苗管理をサボったこと」を最初に反省しなければである。

posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 苗つくり

2013年03月28日

高島氏の稲つくりを学ばせていただく

 "南阿蘇村"と"自然農法家"の2つのキーワードでググると1番目に名前がリストされる女性がいる。

 約20年前に南阿蘇村に移住され、独自の感性でお茶つくりや稲つくりを実践されている高島和子氏である。

 不耕起栽培を始めた頃、ネットで高島氏の存在は知っていたが、岩澤農法の不耕起栽培による稲つくりで頭がいっぱいの状態が続いていたため、コンタクトするまでには至らなかった。


 だが、一昨年の刈り取りの頃から、お世話になっている。

 特に、去年の刈り取りの頃から幾つかのイベントに誘っていただく中で情報交換する機会が増え、高島氏の考え方や稲つくりに興味が湧いてきていた。

 ただ、苗つくりについては聞いたことがなく、昨日、お伺いして教えていただいた(電話では、何度か話していたが、今年始めてお会いした。車で数分のところだが・・・。)。


 苗つくりの工程をお伺いして、最初に「面白い!」と思った。

 品種は主に酒米やヒノヒカリなどであるが、種籾は唐箕で丹念に選別し、4月中旬に温湯消毒した後、数日間で催芽させ、苗箱に種蒔きし、そのまま田んぼに並べ、ラブシートで覆っておくだけだという。

 4月中旬〜下旬の南阿蘇の気温環境は最低気温は10℃を上回る日は少なく、氷点下に近い日もある。最高気温は25℃を上回ることはないが、その頃の日差しは一段と強さを増し、ハウスでの低温育苗では昼温が25℃を上回らないようにするため、寒冷紗で光量を制限するなど、暑さ対策で大変な時期である。


 苗つくりの工程を教えていただく中で、半ば強引にお願いして、苗つくりをお手伝いさせていただくことになった。


 これまで教わった不耕起栽培の常識を異なる面から見る機会を作れ、新たな非常識を観察して、体験することで、岩澤農法である不耕起栽培による稲つくりに追加・修正できることが見つかればと思っている(「田植えが5月中旬以降になる特定地域」では低温育苗が気象環境的に不可能であり、特別な苗つくりにならざるを得ないのだが、岩澤先生が存命の時に指導いただいて作り上げた特定地域での苗つくりは、難しく、面倒な苗つくりになっている。そのため、特定地域での新たな苗つくり、簡略化できる苗つくりが当面の課題となっている。特定地域での色々な方の苗つくりの特性から解決策を見いだす必要がある。)。

 高島氏は「稲が実った立ち姿」で稲のできを判断するという、理論や科学データに頼らない、女性ならではの物の見方をする方であり、そんな稲つくりの感性も見習いたいと思っている。


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2013年03月27日

早朝から雨。・・・!?

 今日は、早朝から雨だったが、最低気温が約6℃と高めだった。

 午前中は雨模様と予想されていたが小雨だったこともあり、気持ちは別の作業を追っていた。

 いつもの苗観察も雨が上がる頃でいいだろう、と思った時だった。

 アレッ!?、雨が降ると水が溜まって水位が増すが、今の状態では排水できない!

 慌てて、プール育苗中の苗を見に行った。

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 小降りだった雨を甘く見ていた。水位が2cm近くも上がっていた。

 慌てて家に戻り、倉庫からホースを持ち出し、水位を下げるためにホースを設置(サイフォンの原理)した。

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 サイフォンの原理で約2時間ほど水抜きした頃、ほどよく、水位は下がった。雨も上がり、一安心である。

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 だが、しかし、記憶が無い。去年はどう対処したのか、記憶が無いのである。

 この時期、30日以上も雨が降らないはずはないのだが、サイフォンの原理を使って水位を下げた記憶がないのである。
 きっと、年齢のせいなんだろうナ〜。やはり、メモして残す努力をしないと、都合のいいことばかりが記憶に残って、判断を誤りかねない。

 その日のできごとを、きちんと記録しなきゃ!、orz、大反省である。


posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 苗つくり