苗の温度管理が楽になる高めの温度を望みつつも、浸種中のヒノヒカリの水温を下げる低い気温を望むと言う矛盾した日を過ごしている。
最低気温が高めで最高気温が15℃を上回る日が続くと、浸種中の水温は確実に10℃を上回ってくる。
ここ数日は水替え後2日目になると、水の汚れ具合がひどくなり、独特な臭いを放つようになる。
水を入れ替える際には、種籾の表面に着いているであろう汚れを洗い落としているが、一度目の洗い落としに使った水は汚れが目立つため、二度洗いしている。この作業をすることで、水の入替作業の間隔を広げているつもりであるが、高めの気温には効果が薄いようだ。
春分の日の今日は、朝から雨模様。
最高気温は14℃と低めの予想なので、ハウス内の気温を高めるため、朝から石油ストーブでハウス内を暖めた。
昨日、観察された糸状菌は見た目的に沈静化したようであるが、まだわからない。
2013年03月20日
2013年03月19日
糸状菌が発生した
プール育苗前の育苗期は、畑と同じ環境、昼間は気温が高めの環境、夜温を確保するためのシートで覆った状態では湿度も高めの環境と、苗のスムーズな生育を促すが、好気性の菌にとっても繁殖しやすい環境である。
と、危惧していた好気性の菌(糸状菌)が、とうとう発生した。

好気性の菌の活動を抑えるには水攻め(プール化)に勝る策はないが、水攻めするにはまだ早い・・・。
糸状菌がこれ以上繁殖するのを防ぐため繁殖応急処置として、食用の氷酢酸を薄めた水溶液を灌水した。
この対応策は酸性土壌を好む稲、酸性環境では繁殖が抑制される糸状菌の関係を利用する育苗期の糸状菌対処策の一つである。
これ以外に、種籾の病菌の活動を抑える目的で使った酵素培養液を灌水する方法もあるが、今回は、久々に氷酢酸を使ってみた。
この処置で数日の時間を稼げれば、第2葉が展開しプール育苗に移行できるのだが・・・。
と、危惧していた好気性の菌(糸状菌)が、とうとう発生した。

好気性の菌の活動を抑えるには水攻め(プール化)に勝る策はないが、水攻めするにはまだ早い・・・。
糸状菌がこれ以上繁殖するのを防ぐため繁殖応急処置として、食用の氷酢酸を薄めた水溶液を灌水した。
この対応策は酸性土壌を好む稲、酸性環境では繁殖が抑制される糸状菌の関係を利用する育苗期の糸状菌対処策の一つである。
これ以外に、種籾の病菌の活動を抑える目的で使った酵素培養液を灌水する方法もあるが、今回は、久々に氷酢酸を使ってみた。
この処置で数日の時間を稼げれば、第2葉が展開しプール育苗に移行できるのだが・・・。
2013年03月18日
1.5葉期に入った
昨日(03/17)は最低気温が氷点下あたりまで下がったが、ハウスの苗床の温度は12℃を確保することができた。いつものように、覆いを取るなどの温度管理を8時頃から始める。昼頃から曇り始め、時折、小雨がぱらつき、午後2時頃にはハウスの気温も下がり始めたたので、保温用のシートで覆った。
また、早朝(5時頃)に浸種中のヒノヒカリの種籾の水替えを行った。先月の14日から浸種を開始したので、今日で、32日目になるが、もう10日ほど冷水に浸すことにする。
昨年のヒノヒカリは発芽率が悪かったり、催芽の芽揃いに幅が合ったことに加えて、今年の種籾も昨年同様に1.15の塩水選での選別ができなかったなどから、種籾の質が劣化していると判断している。
種籾の質の劣化(=生育した天候環境の不良)は休眠ホルモン、アブシジン酸の量に影響するため、今年のヒノヒカリの種籾の浸種期間を特に長くしたい理由がある。
日は変わって。
昨日からの大陸性の低気圧の通過に伴って、太平洋側からの暖かい空気が吹き込んだため、最低気温は8℃と暖かい朝を迎えた。
曇り空で陽の光は差さないが、外気温もハウス内の気温も15℃と暖かいため、8時には覆いを取り、遮光カーテンを開けた。

昨日あたりから、いわゆる、1.5葉期に入っている。
生長の比較には、03月10日の苗の写真と比べると一目瞭然だが、1本、1本の苗を見てみると順調な生育ではないことがわかる。

今年の苗は鞘葉部が太い苗に細い苗、第1葉が適度に長い苗と短い苗、予想以上(90%)に発芽率が悪いのではと思わせる状態など、苗のできは今一の気がしている。
育苗初期の温度管理がおおざっぱだったせいかもしれないが、第2葉が開き終わったらレビューするとしよう。
覆いを取り払った直後から、雨が降り始め、時間が経つにつれ雨脚は激しさを増してきた。
風が強くなり、雨は横殴りの状態となり、南、北、東側の窓ガラスを雨水が覆い、窓からの景色が観れない程になる。
春の嵐である。
「またか〜・・・」の気分に襲われる。温度は上がりそうになく、このまま夜を迎えると最低気温を維持するのは難しくなると思われるため、石油ストーブのスイッチを入れた。
4時間ほどで、苗床の温度は20℃まで上昇させることができ、安心していたら、雲の隙間から陽の光が注がれてきた。数分でハウスの気温は4度も上昇、太陽のエネルギーの凄さを実感した。
空は相変わらず雲に覆われ、ハウス内の気温が下がり始めたため、午後3時にはシートで覆いを保つことにした。結局、今日はハウスを開くことはなかった。
当初の予定では今週末には第2葉が展開し終わり、プール育苗期に移行するはずである。
田んぼでのプール育苗に備えて、プール育苗予定地の整備に波板での囲い作業を急がなければ!

この稲つくりの関連情報は、「はらっぱ・ラボ」にて発信中!
また、早朝(5時頃)に浸種中のヒノヒカリの種籾の水替えを行った。先月の14日から浸種を開始したので、今日で、32日目になるが、もう10日ほど冷水に浸すことにする。
昨年のヒノヒカリは発芽率が悪かったり、催芽の芽揃いに幅が合ったことに加えて、今年の種籾も昨年同様に1.15の塩水選での選別ができなかったなどから、種籾の質が劣化していると判断している。
種籾の質の劣化(=生育した天候環境の不良)は休眠ホルモン、アブシジン酸の量に影響するため、今年のヒノヒカリの種籾の浸種期間を特に長くしたい理由がある。
日は変わって。
昨日からの大陸性の低気圧の通過に伴って、太平洋側からの暖かい空気が吹き込んだため、最低気温は8℃と暖かい朝を迎えた。
曇り空で陽の光は差さないが、外気温もハウス内の気温も15℃と暖かいため、8時には覆いを取り、遮光カーテンを開けた。

昨日あたりから、いわゆる、1.5葉期に入っている。
生長の比較には、03月10日の苗の写真と比べると一目瞭然だが、1本、1本の苗を見てみると順調な生育ではないことがわかる。

今年の苗は鞘葉部が太い苗に細い苗、第1葉が適度に長い苗と短い苗、予想以上(90%)に発芽率が悪いのではと思わせる状態など、苗のできは今一の気がしている。
育苗初期の温度管理がおおざっぱだったせいかもしれないが、第2葉が開き終わったらレビューするとしよう。
覆いを取り払った直後から、雨が降り始め、時間が経つにつれ雨脚は激しさを増してきた。
風が強くなり、雨は横殴りの状態となり、南、北、東側の窓ガラスを雨水が覆い、窓からの景色が観れない程になる。
春の嵐である。
「またか〜・・・」の気分に襲われる。温度は上がりそうになく、このまま夜を迎えると最低気温を維持するのは難しくなると思われるため、石油ストーブのスイッチを入れた。
4時間ほどで、苗床の温度は20℃まで上昇させることができ、安心していたら、雲の隙間から陽の光が注がれてきた。数分でハウスの気温は4度も上昇、太陽のエネルギーの凄さを実感した。
空は相変わらず雲に覆われ、ハウス内の気温が下がり始めたため、午後3時にはシートで覆いを保つことにした。結局、今日はハウスを開くことはなかった。
当初の予定では今週末には第2葉が展開し終わり、プール育苗期に移行するはずである。
田んぼでのプール育苗に備えて、プール育苗予定地の整備に波板での囲い作業を急がなければ!


