2009年07月04日

田植え後55日目:まだ、栄養成長期!?

 播種日(3月7日)から計算すると、既に走穂が見られる時期まで日数を重ねている。

 が、まだそれらしき気配を感じない状態である。

 「ほとんどの葉が空に向かってピンッ!と伸びたら、大人になった印」と教わったし、先週の土曜日に神崎を訪れた際に、大人になった(生殖成長期に入った)イネを見たが、それと比べるとまだ先だと判断している。

 成長3_田A55日目.jpg
<田んぼAの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ数:9

成長3_田B54日目.jpg
<田んぼBの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:9

成長3_田C55日目.jpg
<田んぼCの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:11

成長3_田D55日目.jpg
<田んぼDの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:13

 前回撮影したイネと今回撮影したイネが、田んぼA、田んぼB、田んぼCでは違う可能性がある。
 撮影したの、前の写真と見比べれば見分けられると思ったのだが、難しく、自信がない・・・。
 で、今回から対象苗に目印をつけたので、次回からは、同じイネを撮影できるはずである。

 しかし、それにしても、1週間で見分けができなくなる程の成長は、失格の観察者を作ってしまったが、栽培者としては嬉しいかぎりである。

 1週間を振り返ると、1日目に天気が崩れ初め、3、4,5日目はミニ迷走台風の様相で、強い風が吹き、叩きつける大粒の雨が降り、その後も安定しない空模様が続いたので、太陽の日差しを浴びたのは数時間もなかったのだが、予想に反してイネは経過した日数に見合う成長をみせていることになる。
posted by アッケン at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ

2009年07月02日

田んぼDのイネが変だ・・・。

 田んぼDのイネの生長が他の田んぼと比べて、少しおくれている。

 先週の土曜日に撮影したイネの成長記録でも、成長の差ははっきりと見て取れる。

 想定していた理由は、「雑草に栄養を取られた」、「除草対策にて、田んぼを歩いたことでイネの根を傷めた」が大きな理由と思っていた。
 事実、田んぼDは田植えの時から、ヒエに悩まされ、雑草対策としてチェーン除草を2回、電動中耕除草機と手押し中耕除草機での除草(結局、イネを痛めるので途中で中止)、最後は人力で気長に除草することにし、先週、ようやっと雑草との戦いを終えたばかりである。

 と、土曜と日曜は、神崎にて打ち合わせがあったので、じっくりとイネの観察ができず、月曜日と火曜日は折からの暴風雨のため、また、じっくりと観察できず、結局、風雨が収まってきた水曜日に、5日ぶりにじっくりとイネの観察をすることができた。

 その時に、イネの異変に気がついた。

 葉先が茶色いのだ。

田D53日目_01.jpg
<全体的に葉先が色落ちしている田んぼDのイネの様子>

 栄養不足か?

 岩澤先生に相談した時には、叩きつけるような風雨になってしまったので、
今日、栄養不足の可能性も含めて、葉色板で照らし合わせたりしてみた。

田D53日目_02.jpg
<問題視している葉先が茶色いイネの葉の様子>

 だが、葉先が茶色いのだが、色落ちはしていない。

 再度、岩澤先生に相談して判ったことは、風によって葉先が痛められたための葉先の変色と断定され、成長が遅れているのも風によるエチレン効果が出ているのだろうとの見解に到った。

 確かに、田んぼD付近は風の通り道なので、他の田んぼよりも強い風が吹くし、イネの葉を揺らす風が吹く回数も多い。

 と、イネの葉先の変色は風によると思えるが、成長が遅れている理由とも直結して良いものだろうかと悩んでいる。
 風が吹き、イネの葉と葉が擦れることで、成長を阻害される分だけエチレン効果で成長が抑えられるのは確かだが・・・。

 もう少し、様子を観察し、再検討してみるとするかな!?
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ

2009年06月27日

田植え後48日目:分げつが進むイネ

 田植え後48日目の観察用の1本植のイネは第9分げつ前後まで分げつが進んでいる。

成長2_田A49日目.jpg
<田んぼAの観察用の1本植のイネ>
 稈長:45〜50センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田B48日目.jpg
<田んぼBの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田C49日目.jpg
<田んぼCの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田D49日目.jpg
<田んぼDの観察用の1本植のイネ>
 稈長:50〜55センチ、分げつ:第8分げつ。

 葉に印するのを忘れたので、今となっては、第何葉目かを正確に数えられない。

 田植え後の日数の経過からすると、分げつがまだ進んでいても良さそうであるが、田植えしてから1週間が経過した頃から、最高気温が低く、地温も低くなりがちの日が多かったことが、イネの生長に大きく影響しているようである。

 その最高気温が低く、地温も低くなりがちの日が多かった頃、稚苗を植えた慣行栽培田では、苗の成長が殆ど見られず、苗を提供したJAに苦情が相次いだらしい。
 が、低温育苗にて育てた成苗は、遅いながらも着実に成長し、時間がかかっても分げつが観察できるような成長をみせたことを考えると、小さくない違いを目の当たりにし、体験できた気がする。
 最高気温が高めに推移するようになってから、どの田んぼの苗も動き始め、それぞれそれなりに成長しているが、梅雨に入ってから続いていた晴天も本格的な梅雨空となり雲に覆われるようになったので、今度は日照不足で問題が起きそうなこの頃である。
posted by アッケン at 22:00| Comment(3) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ