冬期湛水のため灌水しっぱなしなので、水が貯まったままの田んぼAだが、白水の水源が南阿蘇村疏水群を経て取り込まれるので、水温がかなり低く、生きものには厳しい環境の田んぼである。
立春が過ぎたあたりから、畦周りの雑草が動き出していたのだが、水中で酸素発生型光合成を行う藻の成長も活発になってきたようで、群生化しているのが見られた。

<まだまだ冷たい田んぼの水で藻が発生していた>
藻は不耕起水稲栽培による生きものいっぱいの田んぼにはなくてはならない植物なので、今年新たに発生した藻を見て嬉しく思えた。
その他の発見を期待して、田んぼを歩いているとオタマジャクシの群れが!

<餌に群がっているのか、暖を取っているのか・・・>
去年、畦を歩くと蛙が田んぼへと跳びはねていたがのだが、まだ寒いこの時期、ここまで大きくなったオタマジャクシがこんなに沢山生息しているとは・・・。
こうなると想像しながら、農薬を使わず、化学肥料を使わない不耕起稲作栽培をしてきたが、現実、この田んぼで生まれた蛙の子のオタマジャクシを、こんなにたくさん目の当たりにすると、感動ものである。
思うに、オタマジャクシ意外にも相応に大きな生きものの発見レポートが暫くは続きそうな気がしてきた。