2009年01月28日

緑米の塩水選

 今年は、古代米の一種である緑米を1枚の田んぼ(1反2畝)で、栽培する計画をしている。

緑米イメージ.JPG
<緑米のイメージ写真>


 栽培する理由は、他の古代米と比べて栽培しやすい種らしいこと、緑米が今のもち米よりも「粘りが強く甘みのある緑色のもち種」と評価される「甘み」は、不耕起栽培で更に増すのではと想像したためである。

 と、緑米の塩水選はもち米なので、マニュアルによると比重:1.10であるが、念のため比重:1.13で塩水選してみた。

緑米_塩水選_01.Png
<比重:1.13時の比重計と卵の様子>

緑米_塩水選_02.Png
<比重:1.13での塩水選にて沈んだ緑米>

 ほとんどの緑米が浮いてしまい、残った緑米の種籾これっぽっちになってしまった。


緑米_塩水選_03.Png
<比重:1.10時の比重計と卵の様子>

緑米_塩水選_04.Png

 比重:1.10では、利用予定量を上回る3分の2程の緑米が沈んだこともあり、なんだかんだで、朝から夕方まで要した塩水選作業を終了した。

コシヒカリの塩水選

 コシヒカリの種籾を、比重:1.17の塩水に入れてかき回し、十分に塩水に浸したが、沈んだ種籾が予想に反して多かった。
 3分の2も頑健で発育の良い苗になる可能性の高い種籾だとは・・・、おもわず笑みが溢れてしまった。

塩水選_03.Png
<比重:1.17の塩水で浮いた種籾と沈んだ種籾>

塩水選_04.Png
<比重:1.17の塩水で沈んだ種籾(浮いた種籾は取り除いた)>

 比重:1.17の塩水選で浮いた種籾を、比重:1.15で遠別するために水を追加し比重:1.15の塩水にした。

塩水選_05.Png
<比重:1.15時の比重計と卵の様子>

 横向きに浮いた卵の水上面の輪の大きさが、500円玉かやや大きい程度になっている。比重計は19(重ボーメ度)あたりでなので、比重:1.15と判断する。

 塩水選の結果、かなりの量の種籾が沈み、浮いた種籾は少量なので、次の比重グループ:1.13での塩水選は中止にした。

塩水選用の塩水をつくる

<塩水選>
 ひらめき種籾を選別すること。
  目的は未熟米を取り除くこと、
  生育差を小さくするために、比重毎にグループ分けする等が目的。

 塩水選には、比重計を使って規定の比重にした塩水を作るのだが、水10Lに対して塩2.6Kgを溶かすには、この時期まだ冷たい水道水では簡単に溶けない・・・。
 結局、お湯で溶かしながら、上澄みをとり塩水をつくることにしたが、約40L程度の塩水を作るのに11Kgの塩を使った。

塩水選_01.Png

 と、比重計で比重を計測しようとしたが、二本の比重計の指す目盛りが1メモリも異なり、どっちがどっちか判断できない・・・。
 結局、安価な方法である卵を目印にする羽目になった。
 3,600円(@1,800x2)もしたのに・・・、やっぱり、適当な物を買ったからこんなことに・・・、反省。

 マニュアルから外れるが、より粒の大きい種籾を選別する為に、まずは比重:1.17の塩水を作ってみた。

塩水選_02.Png

 新鮮な卵が横で浮き、水面上の輪の大きさが500円玉と同程度であれば比重:1.15とマニュアルに記載されている。
 500円玉よりもかなり大きいので、比重:1.15以上であると判断できるのが、1.17と判定するのは・・・。
 仕方ない、比重計が21(重ボーメ度)あたりを指しているから、比重が1.17であろうと読み取ることにしよう。