2009年02月06日

浸種U

 下記の温度は、気象庁の発表した阿蘇乙姫のデーターであるが、28日の夕方から浸種を始めて、昨日までに最高気温が10℃を超える日が4日もあった。
 しかし、浸種場所は日陰になっていることもあり、下記のデータの最高気温ほど高くはならない。

   Day  最高 最低
  01/29 11.7 +1.0
  01/30 13.2 +8.0
  01/31 09.3 +3.3
  02/01 08.4 -1.4
  02/02 12.1 -3.2
  02/03 07.1 +4.8
  02/04 09.7 -0.2
  02/05 12.5 -1.3

 例えば、2月5日の15時の水温は、8℃前後であった。

浸種_2_03.Png
<浸種している種籾付近の温度>

 結果的に、10℃以下を保てているようで安心している。
また、浸種直後に最高温度と最低温度をメモリーする温度計を桶の外側に設置したが、下の写真のようになっている。
 最高気温が10℃を超えているが、外気温なので許容範囲と考えることにする。

浸種_2_04.Png
<最高温度:11℃、最低温度:-1.5℃を記録している>

 ただ、浸種を始めた時は、塩水選で使った丸い桶(容量:60L)を使っていたが、桶の中の水が外気温に左右されにくくするために、水の容量が倍以上Lの桶(150L)に移し替えた。

浸種_2_02.Png

2009年02月04日

今年の田んぼ(田B−1)

 今年から貸して貰えることになった田んぼ(圃場番号:田B−1)は、面積2反5畝(約2,500u)の面積の田んぼである。
 白川の支流沿いに位置していて、比較的キレイな水を取り込める田んぼである。

田B−1_01.Png
<夜峰山と田B−1に写る夜峰山>

 良い水を引けると言うことは、こう言うことか!と思わず感激したのが、冬期湛水を始めて直ぐに、藻が発生したことである。

田B−1_02.Png
<湛水直後から発生した藻>

 生きものいっぱいの田んぼでは、多方面に作用する藻が大量に発生することから始まるり、小動物が生息し、更に大きな動物が生息し、と生きものが連鎖的に豊かになることを想像させてくれる頼もしい田んぼである。
 氷が張るほど寒い日が続いているのだが、そんな中、ゲンゴロウなどの小動物が動き回っている(今の機材では撮れないのが残念だが・・・)。

 でも、良いことばかりではない・・・。

近くを流れる大規模な用水路の漏れ水が、道路脇からしみ出ていて、田んぼの一部が乾かないのである。
 ちょっとした沼状態で、田植えや稲刈り時には足を取られることになるので、補修が必須なのである。

 補修できればいいのだが、大がかりな補修になるようで、これまでもこの状態で使ってきたとのこと。
 仕様がないので、ビオトープを兼ねた溝を造り、漏れ出てくる水を受けて田B−2に流す方法で回避することにして、溝づくりの最中である。

田B−1_03.Png
<昨年12月に始めた田B−1のビオトープを兼ねた溝>

 支流沿いのためか畦幅が大きくて高いこともあり、畦管理は大変かも知れないが、余裕で20センチ以上の深水管理ができそうなので、雑草の除草は労力が小さいのではと期待している。

2009年01月28日

浸種

 塩水選が終わったので、いよいよ、浸種である。
 2月末までの間、ただ単に水に浸すだけの作業工程なのだが、昼間10℃を超える可能性があり、岩澤先生に電話で相談したところ、陽の当たらない場所であれば大丈夫との指導を貰い、車庫の裏側に浸種用の桶を設置した。

 水の温度は、井戸水のためか10.5℃と、この行程で使う水としては高めである。
 2〜3日毎に行う水の交換は陽が落ちて、気温が下がる頃を見計らう等の注意が必要だ。

浸種_01.Png

 去年は千葉の神崎で浸種した種籾で苗づくりを観察したので、この行程で気温のことに気を揉むとはなかったのだが・・・。
 
 鹿児島の不耕起栽培の先輩は、米の保冷庫で浸種してるらしい、やはり心配になってきたので、万が一の時は、ベビーリーフ栽培家の冷蔵庫を間借りする了解を貰った。
 暖かくなる可能性がでてきたら、即刻避難するしなければ・・・。

 近くの阿蘇山頂付近は、この時期まだまだ寒い所だし、適当な場所探しも今年の目標に追加かなexclamation&question


<浸種>
 ひらめき種籾を10℃以下の水に浸すこと。
  休眠ホルモンである「アブシジン酸」を水に溶かすためだが、水温、水質に注意を払いつつ20日以上浸し続ける行程。
  慣行農法では、農薬を使う方法、60℃のお湯に10分間浸す方法があるようですが、不耕起栽培では昔ながらの安全でより確実な方法に拘る。

<アブシジン酸を溶かす理由>
 ひらめき休眠ホルモンであるアブシジン酸の量は種籾によってまちまちなため、そのままだと催芽(発芽)にバラツキが出て田植え時期にも影響してしまう。
  そこで、水溶性のアブシジン酸を時間をかけて溶かし、催芽時期が揃うようする。