「床土」と「覆土」。
苗箱には、まず、床土と呼ばれる土が25ミリメートル程入り、その上に種籾が蒔かれ、更にに覆土と呼ばれる厚さ2〜3ミリメートル程の土で種籾を覆う。
床土には肥料が入った土を使うのが一般的である。
が、化学肥料は使いたくないし、有機肥料は管理を誤るとカビなどの菌が蔓延し、種籾のエネルギーが削がれかねないこともあり、「焼土」と呼ばれる300℃〜500℃の高温で殺菌された覆土用の土を「床土」にも「覆土」にも使っている。
エッ!?、栄養分はなくてもいいの?
イネの苗は、2.5葉までは種籾の中に蓄えられているエネルギーで生長するらしく、言い換えると、2.5葉までは床土に栄養分がなくとも育つことになる。
種籾の播種から数日間は比較的高温の環境(過保護にならない程度)で育てられるのだが、苗のエネルギーを奪うようなカビなどの菌にも適した環境になる。
その様な背景から、2.5葉までの期間、カビなどの菌が発生しないようにするために有機肥料さえ入れずに苗つくりをしている。
2.5葉以降は栄養分が足りなくなるので、2葉目が出揃った頃に有機肥料を散布する。
しかし、その頃には比較的高温環境どころか、逆に比較的低温の環境で苗の生長を促すことになるのと、2.5〜3.0葉の頃にはプール育苗に移行することもあり、カビなどの菌の心配はなくなる。
前置きが長くなったが、用意した床土と覆土に使う焼土の量は足りているのか確認するのに、1箱当たりの使用量を計量した。
こぼれたりすることも考えて、1箱あたり3.5Kgを使うとして、1袋20Kgの焼土からは5箱の苗箱を作れることになる。
去年は、1袋あたり4箱と計算してしまい大量に焼土が余ってしまったので、今年は最小限にするためにも計量し記録を残すことにした。
今年も、234枚の苗を作る予定なので、20Kg入りの焼土を45袋(予備としての4袋も含む)もあれば足りることになる。
2010年03月15日
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