つい先日までは、田植えが終わってから、ほぼ毎日、6時頃から8時頃までの約2時間、田んぼに水を入れていた。
理由は、用水路を流れている水の水温は15度を下回らなかったが、田植え直後の早朝の田んぼの水温は10度前後と用水路の水温より低温だったため、少しでも田んぼの温度を高めるためである。
と、特に6月に入ってからは、用水路と田んぼの水の水温に差がない日や逆に田んぼの水温が高い日もでてきて、用水路の口を開けない田んぼもでてきた。
田んぼDは一番水持ちが良く、3日目に水を追加すれば良いほどであるが、田んぼAはほぼ毎日水を追加しないと2日目には干上がってしまう程である。
去年も水持ちが良いとは言えなかったが、2日間で干上がるほどではなかったのが・・・。
何がどうなったのかは定かではないが、何れにしても水持ちが悪すぎなのは確かで、対策をこうじることにした。
シーアイ化学の温水フローを、既に入手していたので、井出から田んぼの畦際に沿って、100メートル程敷設した。

<田んぼAに設置した温水フロー>
結果、ビックリである。
17度弱しかなかった用水路の水が、出口付近では24度まで暖められてるではないか。
温水フローを敷いた田んぼの畦際の水の熱はそれなりに奪われていることになるが、一番温度の高い水面の熱が奪われている事を考えると問題ないと思う。
温水フローから10センチメートル離れたところでの水温までは影響しないようで、温水フローの中を流れる冷たい水に熱を奪われている感触はなかった。

<コーナー部に75mmのVUパイプで接続した温水フロー>
コーナー部には、L字の継ぎ手を使って接続したが、温水フローの長さを畦の辺の長さに調整する手間や継ぎ手の購入費用がかかった割には、きちんと収まらない・・・。
温水フローは、大きなRになるが、コーナーでは無理なく曲がるので、L字の継ぎ手はいらない!と敷設してみて判明した。
後日、L字の継ぎ手は撤去する予定である。
しかし、こんなに大きな効果が得られるとは思ってなかったので、今の心境としては「温水フロー様々」である。
ただ、田んぼAの水管理が他の田んぼと違って、毎日、田んぼの水が暖かくなる頃に井出を開き、日が傾く頃に井出を閉じることになるが、致し方ないかナ。