苗全体の成長のイメージは、下のスナップのように、大きさ、展開葉期も違う苗が混在している。
<左側が管理通路側で、苗の成長が遅い。
通路側から離れた右側の苗は、比較的成長が安定している>
<それらの苗の中で、一番成長している苗>
昨日、連絡の取れなかった岩澤先生に電話で昨日の追肥の件を事後相談した。追肥が必要だという判断は間違ってなかったようだ。
また、播種してからそろそろ60日になるが、大きい苗で12センチ程度で全体では10センチと苗丈が小さいことと殆どの苗が第四葉を持っていることを伝え、田植え時期が見えなく困っていることを相談したところ、追肥も終わったことだし、直ぐに、深水管理にしなさいとの指示を貰った。
その深水管理とは、通常、苗箱の縁の上面から1センチ程度の水深でプール育苗をしているが、更に2-3センチ程度、深水にすることで、田植えに必要な苗丈を確保するのである。
これは、生育場所を移動することができない水稲が、大雨などの増水で水かさが増した場合などに、葉耳(葉の根本の部分)を水面より高い位置で確保するために苗丈を伸ばす性質を利用して、田植えに必要な苗丈を確保するのである。
<通常のプール育苗管理の水深状態>
通常でのプール育苗の水深は、苗箱の高さが約4センチ程度なので、苗箱の上面から約1.4センチの水深でなされていることになる。

<苗丈を確保するために、水かさを増した状態>
これから、約1週間程で、苗丈が3センチ程伸び、田植えが可能な苗の姿に成長することになる。
ただ、葉の展開が進むわけではなく、葉鞘(苗の茎)が伸びることになるようだ。
マニュアルでは、成苗(5.5葉)で田植えすることになっているが、苗密度の高い苗箱でのプール育苗から田植えすることで得られる独立した田んぼ環境へ移すことで、田植え後の分げつ期間を確保することを優先するのである。
ただ、第一葉より先に成長する「不完全葉」を第一葉と数えることで、マニュアルにある「成苗での田植え」という条件は、一応クリアーすることになるとの見解を岩澤先生にもらい、成苗(5.5葉)の捉え方として有る程度の幅があることを再確認した。
今日も朝から雨で、曇り時々雨の予報は大きく異なり、時々強い雨になったりの一日になり、結局、ハウスを開放ことはなかった。