種蒔きのお手伝いをせてもらえることになった。
種蒔きの現場に行って、まず、ビックリしたのが手動式の土入れ機と播種機である。

<手動式の土入れ機>
改めて検索してみて、水稲の播種機を製品化しているスズテックでも取り扱っていることが判ったが、高島さんの種蒔き風景は、なんだか、古くて新しいというか、初めての経験にちょっとだが心が躍った。
自動化された播種機の種蒔きだとチャップリンのモダン・タイムスのように機械に使われている気分になるのだが、手動式だとどんな感覚になるのか!?

<手動式の播種機の播種量を調整しているところ>
自動化された播種機では歯車の組み合わせを設定するしかできないが、この播種機だと播種量は自在で、種の大きさに合わせて播種量を調整できることを考えると、調整が自在な手動式の播種機が勝っているように思えたりした。

<どうしても播種にムラができるが、人間様の目と手で濃さを調整!>
自動化された播種機ではできない工程である!
ん〜!、この手作り感は拘りの稲つくりには似合っている!、手動式っていいかも!

<覆土してできあがり!>
オート播種機と比べて、少々時間はかかるようだが、種蒔きの各工程でその人ならではの実力が発揮されるというか、経験を積むと職人的な力が身につくような気がしてきた。やっぱり、独立したパートを任されて、そのパート全うする感覚は、どの仕事でも大切にしなければならない基本的なモデルなのかもしれない。
<補足>
山土と自然栽培された米のモミガラのクンタンを混ぜた土を床土にも覆土にも使っていて、これ以上、何も加えることはないとのこと。
種籾の催芽状態は、もう少し時間をかけたかったようだが、高島さんは「ちゃんと芽がでるから大丈夫!」と自信たっぷりの笑顔。当日は、ヒノヒカリ、酒米、古代米と数種類の種籾を播いた。
浸種&催芽してた種籾は4月20日から最低気温が氷点下を下回ったり、最高気温が15度を上回ったのは1日だけだったりと、玄関に置かれた樽での催芽は厳しい気象条件だったと思われる。

<種蒔きした種籾の一部>
要調査項目:温湯消毒と種籾の含水率の関係、温湯消毒とアブシジン酸の関係。