2013年04月25日

播種したばかりの苗箱を田んぼ出し!?

 種蒔きし終わったばかりの苗箱は、通常、発芽機に入れるが、高島さんはそのまま田んぼに出してしまうと言う。

 4月の下旬とは言え、南阿蘇では遅霜が降りる可能性があるのだが、例年道理の苗箱の田んぼ出し。

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<苗箱を田んぼに並べる高島さん>


 苗箱は全部で約160枚、二つに分けらて並べられた。

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<しっかりと水分を補給された苗箱>

 全部並べ終わった後は籾殻クンタンを適度に播き、ラブシートで覆い、そして、風で飛ばされないようにラブシートの端を田んぼの土で押さえて、苗箱の田んぼ出し作業は終了。

 この後は、床土が乾かない程度に水を入れるが、ラブシートを開けたり閉めたりの作業は一切することなく、種籾の発芽力にまかせ、ただただ、待つだけとのこと。

 思わず、昼間は適度に暖かく、夜間は寒くない日が続くことを・・・。


<メモ>
 ラブシートは鳥害を意識しているようであった。
 ビニールシートの方が保温機能は高いが、酸素が必要になるので、適度に通気穴が必要になるしとなるとラブシートの方が理にかなっていることになる。

<要調査>
 ラブシートの保温力と通気性。保温力:ラブシートvsビニールシート。

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種蒔き by 高島さん

 種蒔きのお手伝いをせてもらえることになった。

 種蒔きの現場に行って、まず、ビックリしたのが手動式の土入れ機と播種機である。

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<手動式の土入れ機>

 改めて検索してみて、水稲の播種機を製品化しているスズテックでも取り扱っていることが判ったが、高島さんの種蒔き風景は、なんだか、古くて新しいというか、初めての経験にちょっとだが心が躍った。

 自動化された播種機の種蒔きだとチャップリンのモダン・タイムスのように機械に使われている気分になるのだが、手動式だとどんな感覚になるのか!?

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<手動式の播種機の播種量を調整しているところ>

 自動化された播種機では歯車の組み合わせを設定するしかできないが、この播種機だと播種量は自在で、種の大きさに合わせて播種量を調整できることを考えると、調整が自在な手動式の播種機が勝っているように思えたりした。

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<どうしても播種にムラができるが、人間様の目と手で濃さを調整!>

 自動化された播種機ではできない工程である!

 ん〜!、この手作り感は拘りの稲つくりには似合っている!、手動式っていいかも!

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<覆土してできあがり!>

 オート播種機と比べて、少々時間はかかるようだが、種蒔きの各工程でその人ならではの実力が発揮されるというか、経験を積むと職人的な力が身につくような気がしてきた。やっぱり、独立したパートを任されて、そのパート全うする感覚は、どの仕事でも大切にしなければならない基本的なモデルなのかもしれない。


<補足>

 山土と自然栽培された米のモミガラのクンタンを混ぜた土を床土にも覆土にも使っていて、これ以上、何も加えることはないとのこと。

 種籾の催芽状態は、もう少し時間をかけたかったようだが、高島さんは「ちゃんと芽がでるから大丈夫!」と自信たっぷりの笑顔。当日は、ヒノヒカリ、酒米、古代米と数種類の種籾を播いた。
 浸種&催芽してた種籾は4月20日から最低気温が氷点下を下回ったり、最高気温が15度を上回ったのは1日だけだったりと、玄関に置かれた樽での催芽は厳しい気象条件だったと思われる。


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<種蒔きした種籾の一部>


 要調査項目:温湯消毒と種籾の含水率の関係、温湯消毒とアブシジン酸の関係。

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2013年04月19日

浸種&催芽 by 高島さん

 温湯消毒した後、種籾がどのような工程にあるか興味津々である。

 慣行の育苗の浸種工程では積算温度が100度になるまで水に浸すし、低温育苗の浸種工程では休眠ホルモンであるアブシジン酸を溶脱させる目的が加わるため、10度以下の水に30日もの間浸す。

 浸種の次は催芽と呼ばれる種籾の「芽出し」工程に移る。

 その工程では種籾が鳩胸になるなるまで、慣行の催芽では30〜32度のぬるま湯に、低温育苗では20〜25度のぬるま湯に浸すとなるが、高島さんの場合、浸種工程と催芽工程が同じに行われるようなので、とても気になっていた。

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 温湯消毒から3日目の種籾は、玄関に置かれたポリバケツの中で水に浸されていた。

 水温は約15度なので、種籾は含水率を上げつつも、発芽の準備がゆっくり行われていると思われる。


 と、種蒔きは来週を予定しているが、前線の通過などが気になっており、種蒔き日は来週になってからでないと確定しないとのことであった。

 ・・・。

 やっぱり、本当に浸種と催芽の工程が同時に行われているようである。

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