今日の天候は、雲足が速く、曇ったと思ったら晴れて日差しが差し込み、日差しが弱まったと思ったら土砂降りの雨、暫くすると風が強くなり、叩きつけるような雨とコロコロと大変わりの一日だった。
そのため、天候の変化に合わせてハウスの開閉に加えて、遮光カーテンの開閉と、空模様とハウスの温度計をにらむ一日だった。
天候にあたふたするのを眺めている苗は、昨日までは針状に丸まって伸びていた第1葉が開き始めており、順調に生長しているようだ。

生長が早い苗は第1葉の終盤を迎え、第2葉の葉先が顔を出している。
この状態で、苗の根は相当に伸びていると思うが、どれほどなのか確認するために引き抜いてみた。

思った以上に長く、最初に出た根を伸ばしてみると約60mmもあった(全ての根を採取できたわけではなく、根先が切れているので、「60mm以上」と表現する方がよさそうである)。
ちなみに、草丈は約40mm、第1葉鞘の高さは約22mm、第1葉の葉長は約18mmと、「第1葉鞘の高さ>第1葉の葉長」なので、この苗に限った現段階の評価は「管理温度がやや高めだった」ことになる。
ついでに、種籾の胚乳の消耗具合を観るために、籾を剥がし、胚乳を切断してみた。

胚乳は柔くなっているものの、原形をとどめ、堅さが感じられる状態である。
2葉が展開する頃には、根元に小さな粒となって残っている程度なので、この状態から2葉を展開し、更に根を伸ばし、根の数を増やすに必要なエネルギーは十分に残っていそうな気がする。