2012年01月05日

リニューアル

 ブログを開設以来、タイトルを変更した。

 タイトルを「南阿蘇で、「作物つくり」。」 にしたころは、耕さないでイネを栽培することだけでも大変だとの思いがあった気がする。

 だが、昨年、四作目となる耕さない田んぼでのイネつくりの経験を積んだり、新たに始めた「耕さない田んぼのイネつくり塾」で延べ12人の方にイネの生理や耕さないイネつくりの理論などを、直接、話す機会を頂く中で、更に、真剣に取り組まなければとの思いになったりと、考え方も責任感もかなり変っている。

 そんな思いもあったり、
 「不耕起栽培」ではなくて、「耕さない田んぼのイネつくり」のフレーズを浸透させたいとの思惑、
はらっぱ・ラボ」のウェッブサイトと歩調を合わせなきゃ!との思いなどが、変更した理由である。


どこをどういじれば良いのかを探るのに時間がかかってしまったが、
1年以上、フォームをいじることが無かったからということにしよう!

いずれにしても、心機一転、初心に戻って、色々と「耕さない」を
キーワードに記録しよう。
posted by アッケン at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | プロモーション

2012年01月04日

イトミミズのこと

この寒い時期でも冬期湛水中の田んぼでは藻が発生している。

発生し始めた藻_480x270.jpg
<今期も発生し始めた藻>

 藻と言えば・・・。

 昨年、研究論文「イトミミズと雑草(主執筆者、栗原康氏:1926〜2005)」を入手することができた。

 以前から、同論文の存在を把握していたが、1983年の「生物と化学(日本農芸化学会)」の4〜6月号に掲載されていた論文で、閲覧するためにには国会図書館に行くしかないと思い込んでいた。

 だが、改めて追いかけてみたら、いとも簡単に入手できたのである(南阿蘇に居ながらにして貴重な情報にたどり着ける、インターネット様々である)。

 入手できたその論文は、農文協の【農業技術体系】に収録されている「イトミミズ」の土台になった論文で、6割程度は既知の内容で有ったが、その論文を入手する課程で「ミミズの話(エイミィ・スチュワート著)」も手に入れたことも有り、昨年末から、気分転換時にはミミズの物語に目を通している。

 それらに目を通すうち、これまで、「絨毯のように敷き詰められたイナワラ」が耕さない田んぼの食物連鎖の基点になっていると理解していたが、イトミミズの排泄物にNが含まれていたり、イトミミズの活動が土壌に蓄えられている難溶解性のリン酸塩を可溶性のリン酸として水中に放出されることがきっかけとなり、藻が発生するようである。

 鶏が先か卵が先かの議論と似たようなことになるかもしれないが、イトミミズが田んぼに生息することによって、起きる事象を科学的に理解した上で、耕さない田んぼの食物連鎖を語る必要性を感じたので、イトミミズについて再度まとめることにした。

 とは言え、限られた情報なので、断言できるところまで辿り着ける自信はないが・・・。
posted by アッケン at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬期湛水・不耕起移植栽培

2012年01月03日

2012年 仕事始め

2012年、「今年は、南阿蘇を離れて過ごす時間を最小限にして、南阿蘇での『耕さない田んぼのイネつくり』に多くの時間を充てる!」を肝に銘じて、イネつくりを学び、イネつくりを楽しみたい。

昨年の耕さない田んぼのイネつくりは、雨に翻弄された。

だが、自然なんだから、昨年のようなことがあっても不思議ではなく、
「今年も予想してない事が起きるかも知れない」との前提で、
イネの生長に影響が少なくなるように、計画する事も忘れないようにしたい。


と、稲刈り後、直ぐに始められなかった田んぼCの冬期湛水だが、
田面に絨毯のように敷き詰められたキリワラのが、
徐々に土壌で覆われ始めている。

イトミミズの活動痕_480x270.jpg
<土壌微生物の排泄物で覆われ始めたキリワラ>

 1週間前までは、キリワラに水分を含ませる目的で、
キリワラが風で流されない程度の浅水にしていた。
 その時までは、隣の田んぼに水が染み出ることは無かったが、
ここまで深水(約15cm)にすると、染み出る所が数カ所でてきた。

冬期湛水田と慣行田_480x270.jpg
<冬期湛水中の田んぼCと慣行田>

 更に、数センチは深くしたいので、
近いうちに、水の漏れている所の修復作業なか。
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬期湛水・不耕起移植栽培