2011年04月11日

熊本市内からのお客様

 昨年のヘイケボタルを田んぼで観てから、お米を買って頂いたり、多くの方に紹介して頂いたりと随分お世話になっている栗山さんから、約1ヶ月前、熊本市内で育児に奮闘されている女性が数人集まるので「耕さない田んぼ」の説明をして欲しいとの依頼があった。

 その設定日は今日である。

 だが、発芽に予想以上に日数を要し、育苗機から苗を出して平置きする作業が重なってしまった。

 集合時間は10時。3時間もあれば平置き作業は片付くと予想し、早朝から作業を開始。

 第2葉が展開後はそのままプール育苗に移行するので、ビニールシートを敷く作業から始めた。
 しかも、昨年までのビニールシートは、細かい穴があったり裂けていたりしたので、ブルーシートの上に古いビニールシートを敷き、新たに調達したビニールを敷いた。

153枚の苗箱を平置きするのだが、約半分ほどを平置きしたところで、育苗機を撤去するために苗箱を仮平置きし、育苗機の中の苗箱を空っぽにする。
 その後、育苗機をビニールハウスの外に出すのだが、風があるので、野ざらしすることが出来ず、倉庫に移動しなければならなかった。

 10時には間に合わない旨の連絡をし、始めに「NHK 知るを楽しむ 人生の歩き方:岩澤信夫【生きものの豊かなたんぼ】(2008年9月3日〜10月1日に放映)」の録画版を観賞して貰うことにして、時間稼ぎはしたものの、なんだこんだで、作業が終了したのが正午。

 それから慌てて、会場になっている栗山邸に向かった。

 総勢8人の女性が食事を楽しんでいる中、質問を受けながら色々と話したが、まとまり感がない状態。(やっぱり遠慮することなく話すべきだった。次回、この様な場が提供された時のために、テーマのシナリオを作っておかなきゃ!と反省)。

 田んぼを見たいとのリクエストがあり、昨年ヘイケボタルが発生した田んぼに案内。
 しかし、今年は、カエルの卵塊も2月に2つしか観察してない状態なので、生きものいっぱいと言ってもこの時期はアメンボやクモ程度しか観察できないので感動に繋がる出来事もなく、田んぼ見学は終了。

田んぼ見学.JPG
<後ろ姿にガッカリ感が・・・>

 「NHK 知るを楽しむ 人生の歩き方:岩澤信夫【生きものの豊かなたんぼ】」を観賞した後だけに、"この時期の田んぼはただの水たまりと変わらないよ"と事前に説明したとは言え、期待を裏切ったような・・・。

 今度はヘイケボタルが乱舞する時期に来て貰って、生きものいっぱいの田んぼの本当の姿を見て貰わないと!です。
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | プロモーション

2011年04月07日

催芽完了!

 昨年の猛暑の影響を受けている種籾なので、芽出しが揃わない等の失敗談が寄せられているらしい。
 その様な状況に加えて、昨年の猛暑は平年化すると思われるので、今年は、登熟期が初秋になる「ひのひかり」のみを扱っているが、催芽がどのように変化するのか気になっている。

 催芽開始から約48時間経過。

催芽(48時間後)_W480xH270.jpg
<約48時間目の催芽の様子>

 催芽で芽が動いているのが1割程度と、殆ど動いていない・・・。

 催芽温度を下げたせいか、去年と比較して、かなり遅い。

 播種日を7日に設定していることもあり、催芽温度を23℃に設定し直して催芽を急がせることにした。

 そして、催芽開始から60時間、催芽は進んでいるが、4割から5割程度。

 更に、継続し、催芽開始から66時間、ようやっと全体の7割程度まで催芽が進んだ。

催芽(66時間後)_W480xH270.jpg
<約66時間目の催芽の様子>

 ただ、催芽が進みすぎている種籾があるかと思えば、もう数時間催芽を継続したい種籾もある。
 催芽が進みすぎている種籾は、これから、脱水、適度な乾燥作業をする中で、芽にキズかはいる可能性もあるが、催芽率を高めた結果なので、致し方ない。

 発芽を抑制する植物ホルモン:アブシジン酸を浸種で溶脱したはずなのに、何故、こんなに催芽で差が出るのか・・・。

 これは想像であるが、昨今の異常気象によって、発芽する期間を長くすることで異常気象に備えているのではないかと考えている。
 今年は、植物の成長ホルモンアブシジン酸を溶脱するための浸種日数が37日間であったが、そんなことをかんがえると、アブシジン酸の溶脱期間を50日間とか60日間にする必要があるかも知れない。

 もしくは、他に考えなければならない設定条件があるのかも知れない。
posted by アッケン at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 苗つくり

2011年04月04日

催芽開始

 今年は、バタバタである。

 千葉県神崎町で開催される新自然耕塾に参加しながらのイネつくりなので、最初に自然耕塾に通いつつイネつくりした様なスケジュールになっている。

 ただ、その時は、初めての経験の積み重ねだったので、精神的余裕が無く、自信が無くと無い無いづくしだったが、今回は、自然耕塾@南阿蘇に備えると言う意味で適度な緊張で新自然耕塾に臨んでいるのとイネつくりのスケジュールも有る程度頭の中に入っているのが大きく違う。

 と、そんなスケジュールに合わせてのイネつくりなので、昨日、神崎町から帰宅するなり、催芽の準備で催芽液に種籾を浸し、そして、今朝、8時に催芽器の温度を22℃に設定し、催芽を開始した。

 催芽温度22℃は、昨年より1℃温度が低い設定である。
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 苗つくり