クログワイが大繁殖した田んぼB3。
「クログワイ」は「コナギ」に次ぐ強敵のようである。
しかも、除草剤を使っても困難なようなので、農薬を使わない耕さない田んぼでのイネつくりでは、かなりキツそうである。

<一部取り残された田んぼB3のクログアイの残骸>
枯れ草の1本1本がクログワイの葉である。
密集して生えいていた割に、塊径が見つからないのが気になる・・・。

<プラウを使って起こされた田んぼB3の様子>
一応、先人達の教え通りに、秋起こし後、クログワイの塊茎を凍らせて活動を停止させる方法を取っているのだが、全塊茎の何割にその方法で効果があるかは未知数である。

<土中に埋まっているクログワイ(塊茎を切断したところ)>
異常に寒い今年の冬で相当ダメージを受けたと思うのだが、上の写真のように土に埋もれた塊茎には関係ないようで、しっかりとデンプンを蓄えていた。
・・・。
去年の稲刈りのおぞましい風景にはお目にかかりたくないし、
かと言って、田植えしながら、除草剤を使うことは絶対したくない!
然りとて、クログワイと素手で戦うイネつくりは割に合わないし、
クログワイとの戦いのための時間を確保できる自信もない。
なんと言っても、簡単に捨てられないものがこの田んぼにはある。
それは、一昨年から低温育苗で栽培した苗で田植えし、田んぼでも農薬と化学肥料を一切使うことなく、耕さない田んぼのイネつくりと似た方法(?)を積み重ねてきた時間である。
と、悩んだ結果、
o 田んぼB3では今年の田植えを断念し、
o 機械除草が簡単にできる田んぼ環境にして、
o クログワイや他の雑草と戦うことにした。
そんな田んぼ環境だったら、無理することなく彼らと戦えそうだ。
そんな手法は、田んぼの生きもの達にも大歓迎されるはずである。
よっしゃ!
田んぼB3は、来年の田植えに向けた「準備の年」としよう!