<田んぼCで観察されたシャジクモ>
耕さない田んぼでは、有る程度時間が経つと発生する藻である。
県によっては、絶滅危惧種に指定され、レッドブックに名を連ねる藻であるが、熊本県のレッドブックには触れられていないようである。
<軸を中心に節毎に輪生状に枝(葉)がのびている>
耕さない田んぼでのシャジクモは、水中の溶存酸素量を増やす水中植物として他の藻類より一目おかれている。
アミミドロやサヤミドロ等の藻類は光合成で発生させた酸素で浮いてしまうが、シャジクモはしっかりした根がついているため、水中での光合成活動が持続し、溶存酸素量を増やすためのようだ。
水中の溶存酸素が増えると、他の生きものが活性化することになるので、「生きものがいっぱい」の環境を形成する重要な役割を担っていることになる。
耕さないイネつくり2年目の田んぼCで見つかっているのに、同じく3年目の田んぼではまだ発見できてなかったりする。
これもまた、不思議と言えば不思議だが、田んぼも田んぼそれぞれってことでしょうか。