2009年07月08日

幼穂の確認

 7月初頭には走穂が見られるとの予測が、ズルズルと後ろにずれている。
 原因は、田植え後に暫く続いた、朝晩の冷え込みだろうと思われる。

 しかし、イネの状態は、分げつ数が許容の範囲に入ってきたり、茎が丸みをおびてきてたりで、そろそろ、幼穂形成期に入っている可能性大なので、サンプルを採取して幼穂の形成状態を確認してみた。

幼穂調査_01.jpg
<幼穂確認の為に縦に切断したイネ(左から田んぼA、B、C、D)>

 各田んぼのイネは、幼穂を抱えていた。
 しかも、幼穂は6から10センチ前後の大きさまで成長していた。

 先週の土曜日の観察で、まだ先と判断したのは間違いだったことになる。
 その時すでに、「大人になった証拠の葉が空に向かってピンッ!と伸びた」状態だったことになる。
 ん、ん、ん・・・・。
 大人になった証拠のイメージを更新しておかなくては!

 と、幼穂の部分を拡大したのが下記である。

幼穂調査_02.jpg

 更に、田んぼBとCの幼穂部分を拡大したのが下記である。

幼穂調査_03.jpg

 ここまで拡大すると、穂の形状がしっかりと確認できる。

 田んぼCの幼穂を取り出してみた。

幼穂調査_04.jpg


 ちなみに、マニュアルでは、「幼穂が5ミリに達したら第一回目の穂肥を与える」ことになっているが、今回のサンプルは一番大きなイネを採取しているので、他の小さななイネの幼穂はこれよりも小さいはずである。
 また、イネの葉の色落ちが確認できないので、養分が不足している状態ではなさそうである。

 いずれにしても、ここまで幼穂が大きく育っているってことは、穂肥を施す時期を逸してしまっていることになる。

 幼穂が8センチを超えているので、養分過剰による倒伏の危険性がある施肥時期も過ぎているし、田んぼCと田んぼDは冬期湛水してないので地力は小さいし、とりあえず、田んぼCと田んぼDは、急いで、穂肥を施さなければ!
posted by アッケン at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ

2009年07月04日

田植え後55日目:まだ、栄養成長期!?

 播種日(3月7日)から計算すると、既に走穂が見られる時期まで日数を重ねている。

 が、まだそれらしき気配を感じない状態である。

 「ほとんどの葉が空に向かってピンッ!と伸びたら、大人になった印」と教わったし、先週の土曜日に神崎を訪れた際に、大人になった(生殖成長期に入った)イネを見たが、それと比べるとまだ先だと判断している。

 成長3_田A55日目.jpg
<田んぼAの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ数:9

成長3_田B54日目.jpg
<田んぼBの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:9

成長3_田C55日目.jpg
<田んぼCの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:11

成長3_田D55日目.jpg
<田んぼDの観察用の1本植のイネ>
 稈長:60〜65センチ、分げつ数:13

 前回撮影したイネと今回撮影したイネが、田んぼA、田んぼB、田んぼCでは違う可能性がある。
 撮影したの、前の写真と見比べれば見分けられると思ったのだが、難しく、自信がない・・・。
 で、今回から対象苗に目印をつけたので、次回からは、同じイネを撮影できるはずである。

 しかし、それにしても、1週間で見分けができなくなる程の成長は、失格の観察者を作ってしまったが、栽培者としては嬉しいかぎりである。

 1週間を振り返ると、1日目に天気が崩れ初め、3、4,5日目はミニ迷走台風の様相で、強い風が吹き、叩きつける大粒の雨が降り、その後も安定しない空模様が続いたので、太陽の日差しを浴びたのは数時間もなかったのだが、予想に反してイネは経過した日数に見合う成長をみせていることになる。
posted by アッケン at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ

2009年07月03日

アメンボ、水黽、水馬、飴坊@田んぼC

 田んぼCは不耕起栽培準備田である。

 この田んぼは、冬期湛水してないし、漏水田だったので代かきに加えてユンボで地固めし、それでもだめだったので、これでもか!と言うくらい思いっきり代かきした田んぼである。

 勿論、低温育苗でじっくり育てた成苗を移植しているし、生きものが住みやい環境にするために農薬は使ってないし、ぼかし肥の準備を怠っていたので仕方なく分げつ肥として硫安を窒素成分で2Kg(反あたり)を使ったが、それ以外の化学肥料は使う予定がないしと、だから、「準備田」なのである。

 この田んぼの生きものは、湛水を始めてから集まり始めた生きものに限定されるので、生きものいっぱいの田んぼにはほど遠いけれども、カエルやオタマジャクシも生息し始めていて、何故かアメンボがたくさんの田んぼである。

 今日、除草のため田んぼに入ろうとしたら、妙な集会に出くわした。

田Cアメンボ_01.jpg
<アメンボの集会!?>

田Cアメンボ_02.jpg
<こっちにも・・・>

 何に群がっているのか、興味が湧いてきたので、アメンボには悪いなぁと思ったが、集会を中断して貰った。

田Cアメンボ_03.jpg
<アメンボ群がってた中心にいたもの>

 ハチの死骸である。

 ・・・・。

 アメンボは肉食なんだと、50年間生きてきて始めて知った!


 確かにWikipediaにも肉食だと記載されているし、死骸に群がるアメンボの写真も紹介されている。
 なんでも、カメムシ目・カメムシ亜目に分類され、あの黒い斑点米の犯人のカメムシと同じに分類されている。


 それにしても、今日は昆虫の死骸が多いのか、除草している間もあっちこっちで、アメンボの集会を目撃した。
posted by アッケン at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田んぼの生きもの