2009年06月27日

田植え後48日目:分げつが進むイネ

 田植え後48日目の観察用の1本植のイネは第9分げつ前後まで分げつが進んでいる。

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<田んぼAの観察用の1本植のイネ>
 稈長:45〜50センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田B48日目.jpg
<田んぼBの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田C49日目.jpg
<田んぼCの観察用の1本植のイネ>
 稈長:55〜60センチ、分げつ:第9分げつ。

成長2_田D49日目.jpg
<田んぼDの観察用の1本植のイネ>
 稈長:50〜55センチ、分げつ:第8分げつ。

 葉に印するのを忘れたので、今となっては、第何葉目かを正確に数えられない。

 田植え後の日数の経過からすると、分げつがまだ進んでいても良さそうであるが、田植えしてから1週間が経過した頃から、最高気温が低く、地温も低くなりがちの日が多かったことが、イネの生長に大きく影響しているようである。

 その最高気温が低く、地温も低くなりがちの日が多かった頃、稚苗を植えた慣行栽培田では、苗の成長が殆ど見られず、苗を提供したJAに苦情が相次いだらしい。
 が、低温育苗にて育てた成苗は、遅いながらも着実に成長し、時間がかかっても分げつが観察できるような成長をみせたことを考えると、小さくない違いを目の当たりにし、体験できた気がする。
 最高気温が高めに推移するようになってから、どの田んぼの苗も動き始め、それぞれそれなりに成長しているが、梅雨に入ってから続いていた晴天も本格的な梅雨空となり雲に覆われるようになったので、今度は日照不足で問題が起きそうなこの頃である。
posted by アッケン at 22:00| Comment(3) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ

2009年06月26日

トンボの羽化

 毎朝6時頃に田んぼの水管理を兼ねて田んぼ観察をするのか日課になっているが、早朝は田んぼの生きものたちにとっても一日の始まりなので、昼間は観察できない生態に遭遇することがある。

 今朝は、冬期湛水、不耕起移植栽培1年目の田んぼAで、大量のトンボの羽化現場を目の当たりにすることができた。

 あっちこっちで、トンボの羽化の色々な過程を同時に観察できたのは、生まれて初めての経験である。

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<羽化の準備に入ったヤゴ>

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<ヤゴの殻を割いて羽化し始めたトンボ>

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<羽化し終えた直後のトンボ>

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<朝日を浴びて、体色が変化すると同時に羽も硬くなってきたトンボ>

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<すっかり羽が硬くなり、飛び立つ時を待つトンボたち>

 飛び立つ準備ができたトンボが、このように群れている場所がいくつも観察できた。

 田んぼへの注水を止めるために再び訪れた8時頃には、太陽の日差しも強くなり、羽化したトンボたちもすっかり飛び立つ準備ができたようなので、気配を隠すことなく田んぼの畦を歩いてみた。

 一歩進むと数十匹のトンボがファ〜っと舞い上がる、
さらに、一歩進むと別のトンボたちが十数匹ファ〜と舞い上がる。

 全部で何匹のトンボが羽化したのだろうか、とにかくスゴイ数である。

 今朝のトンボの羽化は、生きものいっぱいの田んぼの不思議な光景の一つとして、感動とともに記憶されることになりそうだ。


 トンボの羽化は冬期湛水だが、代かきした田んぼBで、大量にと言うわけではない羽化が6月半ば頃から10日ほど続いて観察できていた。
 その時、冬期湛水田の田んぼAでトンボの羽化が観察できてないため、疑問に思いつつも、潅漑用水路の補修等で田んぼが干上がったことがあり、その影響でトンボの幼虫が死滅したのではと想像していた。

 しかし、田んぼBで観察したトンボの羽化数とは比較にならないほどの大量の羽化を目の当たりにして、田んぼAを干上がらせてしまった罪の意識が少し和らいだ。

 田んぼBと田んぼAとでトンボの羽化の時期がずれた理由として思い当たるのに、「潅漑用水の温度の違い」がある。
 田んぼAの潅漑用水路には白水方面のわき水が水源になっているが、田んぼBは白川の支流の一つが水源になっていて、田んぼB潅漑用水の水度が1〜2℃高めなので、トンボの幼虫であるヤゴの生育期間に影響を及ぼしたのではと考えている。
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田んぼと田んぼ管理

2009年06月12日

田植え後32日目の田んぼB

 今朝は、トンボの羽化を観た。

田B32日目_01.jpg
<ヤゴから羽化したばかりのアキアカネ(!?)>

 前にトンボの羽化を目の当たりにしたのはいつだろう・・・。
 なんか、生まれ故郷の沖縄の与那国島で生活してた頃までさかのぼってしまうような気がするが、確かな記憶がない。

田B32日目_02.jpg
<羽が乾き、堅くなった羽を広げるアキアカネ(!?)>

 しかし、田んぼBは白川の支流沿いにある田んぼだけあって、冬期湛水1年目の田んぼとは言え、他の田んぼとは比べものにならない程に生きものが豊富だ。
 生きものが豊富な理由は、田んぼBの用水路が白川の支流に直結していて、かなりの水量(数十トン/分)が流れることもあり、支流の生きものも一緒に流されるためである。

 まだ、撮影に成功してないが、代かきの頃に泥まみれになって跳びはねてたハエ(川魚)を観たので、今もこの田んぼにはハエが生息していると思う。
posted by アッケン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イネづくり@田んぼ